Looker StudioでGA4の数値の当月末着地予想を表示する方法

Looker Studioをダッシュボードとして利用している際に、数値の月末予測を立てたいと感じることはないでしょうか。着地予測は、「現在の日にち」と「当月の最終日」を比較して計算すればすぐに出せるのですが、いちいち電卓を使ったりスプレッドシートなどの別のツールと組み合わせるのも手間がかかりますよね

そこで、Looker Studioの機能を用いて自動で着地予測を表示できるような方法を考えましたので、備忘録も兼ねて本記事で紹介いたします。

今回の紹介する方法は、月の日数も考慮した数値になっているので、厳格な数値の表示をすることができます。

なお、本記事で実装させた着地予想の表示については、Ivy do株式会社様と共同で作成いたしました。

また、下記のサイトも参考にさせていただいておりますので、この場を借りてお礼申し上げます。

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目次

下準備

Looker Studioで数値の月末予測を表示させるには若干複雑な準備が必要です。

Looker Studioやコードに慣れていない方だとかなり難しく感じてしまうかもしれませんが、コピーするだけで実装できるようにしておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。

フィールドを作成する操作が多くなりますので、下記にフィールドの作成方法を解説しておきます。

Looker Studioのフィールド作成方法
STEP
リソース > 編集 を選択
STEP
フィールドを追加を選択
STEP
This_Monthフィールドの作成

下記のフィールドを作成します。

  • フィールド名
    • This_Month
  • 数式
    • 日付

その後作成したフィールドのタイプを「テキスト」に変更します。

STEP
Max_Daysフィールドの作成

下記のフィールドを作成します。

  • フィールド名
    • Max_Days
  • 数式
CASE
  WHEN REGEXP_MATCH(This_Month, r'(\d{4})-01-01|(\d{4})-03-01|(\d{4})-05-01|(\d{4})-07-01|(\d{4})/-08-01|(\d{4})-10-01|(\d{4})-12-01') THEN '31'
  WHEN REGEXP_MATCH(This_Month, r'(\d{4})-04-01|(\d{4})-06-01|(\d{4})-09-01|(\d{4})-11-01') THEN '30'
  WHEN REGEXP_MATCH(This_Month, r'(\d{4})-02-01') THEN '28'
  ELSE 'other'
END

こちらの2ステップで、下準備は完了です。

ここが正しく設定できていないと着地予想を表示する際にエラーになってしまいますので、コピーをして確実に設定しておきましょう。

Looker StudioでGA4の数値の当月末着地予想を表示する方法

ここでは、例として当月末のキーイベントの数値を表示してみます。

指標を変えることでセッションやページビューなどの月末の着地予想数値も確認することができるので、自由に試してください。

下記のフィールドを作成します。

  • フィールド名
    • 当月末キーイベント着地
  • 数式
キーイベント 数 / COUNT_DISTINCT(日付) * MAX(CAST(Max_Days as NUMBER))

こちらのフィールドを追加することで、Looker Studioに「当月末キーイベント着地」という指標が追加されます。

指標が追加できたら、スコアカードや表などを作成して、指標として「当月末キーイベント着地」を設定することで簡単に表示することができます。

Looker StudioでGA4の数値の当月末着地予想を表示する方法 | まとめ

本記事ではLooker StudioでGA4の数値の当月末の着地予想を表示する方法を解説しました。

ダッシュボードなどで着地予想を表示しておけば、その月の数値のおおまかな傾向が掴め、過去の数値と比べたうえで施策の判断をいち早くすることができますのでぜひ便利にお使いいただけますと幸いです。

なお本記事の内容でご不明点がある場合は、下記のフォームよりお問い合わせください。

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