リスティング広告のクリック単価(CPC)完全ガイド | 相場や最適化方法

ビジネスの集客をしたいと思ったときにまず第一に選択肢として挙がってくるのが「リスティング広告(検索連動型広告)」です。

そんなリスティング広告はクリックされるたびに料金が発生する「クリック課金型」の広告です。

クリックあたりの料金を

  • どのように考えるか
  • どのように改善するか

そのあたりはリスティング広告を攻略するうえで非常に大切な概念ですので、ぜひ本記事をご覧ください。

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リスティング広告を始めようとしている企業様・リスティング広告運用担当者の方には必見の内容です!

目次

リスティング広告のクリック単価とは

リスティング広告が1クリックされる際に発生する費用を「クリック単価(Cost Per Click)」略してCPCといいます。

リスティング広告は検索キーワードを指定して、そのキーワードが検索されたときに掲載される広告です。

キーワードやその他状況に応じてCPCは変動するため、CPCが高いキーワードもあれば低いキーワードもあります。

そのため、リスティング広告で発生する合計の金額を合計のクリック数で割った値を「平均CPC」といい、「CPC」という用語は多くの場合「平均CPC」を指すことが多いです。

ウェブ広告ではクリック数が膨大なものになりますので1回1回のクリックを考えることはほとんどなく、マクロな視点で平均CPCを考えることが多いためです。

とはいえ本来CPCは1回のクリックに対して発生するものです。後述する決まり方を考える際にはミクロな視点で1回のクリックを考えることが必要です。

リスティング広告におけるクリック単価の決まり方

クリック単価を考える際には、「入札単価」が大きく関わります。

入札単価について

入札単価は「ウェブ広告のオークションにおいて、1回のクリックに対して支払える上限額」という意味です。

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに応じて表示される広告で、広告主は出稿したいキーワードに対して入札します。

例えば、名古屋でパーソナルジムを探しているユーザーが「名古屋 パーソナルジム」と検索すると、そのキーワードが登録された広告が表示されます。

そのいくつかの広告の中で、オークションが行われ、検索画面に表示される順番の競争が始まります。

入札単価が高ければ上に表示されるのかというとそうでもなく、下の図のように広告の品質なども関わってきます。

クリック単価の決まり方

そしてオークションで掲載順位が決まった後、どれかの広告がクリックされるとします。その段階でクリックされた広告のCPC(クリック単価)が決まります。

その料金の決まり方が、「掲載順位が1つ下の広告の広告ランクを上回るために最低限必要な金額」になります。

少しわかりにくいので、下の図でA社の広告がクリックされたときを考えます。

A社(2位)はC社(3位)の一つ上に掲載されています。
C社の広告ランクが350、A社の広告の品質が5なので、A社は350 / 5=70円をギリギリ上回れる+1円の71円の入札単価があればC社の広告ランクを上回れることになります。
ということで、A社のクリック単価は71円になりますね。

少し複雑ですが、入札単価がそのままクリック単価になるわけではないということは知っておくと良いでしょう。

リスティング広告におけるクリック単価の考え方

リスティング広告のCPC(クリック単価)の決まり方は前述しました。しかし、先程も述べたように、リスティング広告におけるCPCは、どちらかというと平均CPCとなります。

上記のようにミクロな視点で1回1回のクリック単価を考えることはほとんどありません。多くのクリックが積み重なった、平均CPCを考えることがほとんどです。
つまり、CPCを考える際には、全体を俯瞰して考える必要があります。

例えば「CPCが前月より高い」・「昨年より高い」といったことが起きたときのことを考えましょう。

クリック単価が高くなる要因としては下記のようなことが考えられます。

  • 広告費の増加
  • 競合企業の増加
  • 出稿キーワードの変化
  • 品質スコアの低下
  • 自動入札に変更した

すべて根底には1回1回のクリックのオークションや入札の影響があるのですが、それらが悪化している要因としては上記のような事柄になります。

リスティング広告のクリック単価の相場

リスティング広告のクリック単価の相場は、50円〜1000円ほどです。

とはいえビジネスの業界によってクリック単価は様々で、同じ業界でもキーワードによって様々なため、相場を知ってもあまり意味がありません。

相場を知るよりも、出したいキーワードの大体のCPCを把握しておくことが大切です。

それには、Googleから提供されているキーワードプランナーというツールを使用するのがおすすめです。

キーワードプランナーを使用することで、ある程度の検索ボリュームとおおよその入札単価が分かります。

リスティング広告でクリック単価を下げるために

リスティング広告を運用していると、クリック単価が高騰することが多々あります。

その際の考え方を紹介します。

そもそもクリック単価を下げることが正なのかを考える

クリック単価が上がることは必ずしも悪いこととは言えません。
また、外的要因よって仕方ないこともあります。

  • 広告費の増加
    • 広告費が増加すると積極的にオークションに参加するようになるためクリック単価は高くなりやすい。
  • 競合企業の増加
    • 競合企業が増加するとキーワードに対して入札が激化するためクリック単価は高くなりやすい
  • 出稿キーワードの変化
    • キーワードによって平均入札単価が違うため、狙うキーワードを変えたり増やしたりするとクリック単価は高くなる可能性がある

費用対効果をあげるために、まずはクリック単価を下げたいと考えることもあると思います。

しかし、状況によってはクリック単価は変えられず、その先のLPに遷移した以降のCVRの部分を最適化する方が効率的なことも多くあります。

必ずしもCPCの最適化に囚われないことが大切です。

クリック単価を最適化する手段

クリック単価を最適化するには下記の3つが有効です。

品質スコアの改善

品質スコアを上がることで入札の際に、他社を上回るのに必要な入札単価が下がります。
その結果クリック単価が下がりますので、品質スコアの改善は非常に有効な手法です。

品質スコアの改善方法
  • 推定クリック率を高める
  • 広告文との関連性をたかめる
  • LP(ランディングページ)の利便性を高める

また、広告表示オプションをしっかりと設定することも広告ランクを高くする方法になりますので、品質スコアと同様に意識しましょう。

自動入札 ⇒ 手動入札に切替える

リスティング広告には自動入札と手動入札の2つの入札方法が存在します。
どちらも一長一短ありますが、自動入札はパフォーマンスの向上につながることもあります。

しかし十分な量のデータが足りてない等、状況によっては自動入札にするとクリック単価が高騰してしまうことがあります。

そんなときはまずは手動入札で入札単価をコントロールしながら、コンバージョンデータを貯めることをおすすめします。

手動入札であれば管理は大変かもしれませんが、意図しないCPCの高騰は防げます。

キーワードの見直し

一部のキーワードでCPCの高騰が起こっている場合、そのキーワードでは出稿しないと考えるのも一つの手です。

CPCの上昇によって、そのキーワードのCVRによっては費用対効果が合わなくなるときは、他のキーワードに予算を回すことで無駄な出稿を減らし効率を上げることができます。

とはいえそれがCVを多く獲得しているようなキーワードだと、全体の成果に悪影響を及ぼしてしまいますので、キーワードの見直しは慎重に行いましょう。

リスティング広告のクリック単価 | まとめ

リスティング広告は、Web広告の中でもユーザーが能動的に検索して行動しているため、成果が出やすいメニューです。

正しく改善を行って成果を高めるために、ぜひ本記事を参考にしてください。

とはいえ、Web広告はリスティング広告ひとつを取っても専門な内容が多く、移ろいも早いため自社で取り組んでいてもなかなか成果につながらないケースが多いです。
そのような企業様に向けて無料で現状の広告配信の診断も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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