リスティング広告のクリック率(CTR)の目安と改善方法

ビジネスの集客をしたいと思ったときにまず第一に選択肢として挙がってくるのが「リスティング広告(検索連動型広告)」です。

リスティング広告で成果を出すには、まずはクリックをされなければいけません。

クリック率:CTR(Click Through Rate)とも呼ばれ、広告を見た数に対するクリックした数の割合
クリック率(CTR) = クリック数 / インプレッション数

CTRを上げることでLPに遷移するユーザーの数が多くなりますので上げるのはとても重要です。

本記事ではそんなリスティング広告のCTRについて

  • CTRの目安
  • CTRが高いことが必ずしもいいことではない理由
  • CRTの改善方法

を紹介しています。

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  • 成果を出すための46のチェックリスト
  • 具体的な内容ですぐに改善に繋げられる

リスティング広告を始めようとしている企業様・リスティング広告運用担当者の方には必見の内容です!

目次

リスティング広告のクリック率(CTR)の目安

グーグルから発表された、リスティング広告の業界別平均CTRが下記になります。

業界平均CTR
アート & エンターテイメント11.43%
動物 & ペット7.08%
アパレル / ファッション & ジュエリー6.27%
弁護士 & 法律サービス4.24%
自動車 – 販売8.67%
自動車 – 修理 & サービス5.65%
美容 & パーソナルケア5.92%
ビジネスサービス5.17%
キャリア & 雇用5.93%
歯科医 & 歯科サービス5.03%
教育 & 指導6.17%
金融 & 保険5.70%
家具6.01%
健康 & フィットネス6.15%
家・リフォーム4.62%
産業 & 商業5.61%
個人サービス (結婚式、クリーニングなど)6.95%
医療6.25%
不動産8.55%
レストラン & 食品7.60%
小売5.5%
スポーツ8.82%
旅行9.91%
https://www.wordstream.com/blog/ws/2022/05/18/search-advertising-benchmarks

これを見ると業界によってある程度の差はあるものの、だいたい6%前後であることが分かります。

もちろん商材にもよりますので、参考程度にしかなりませんが、この表と大きく乖離している場合は改善を検討することをおすすめします。

リスティング広告のクリック率が高いだけではいけない理由

リスティング広告のクリック率は高ければ高いほどいいのでしょうか。
答えはノーです。

理由は「現実(LP)と乖離した広告にしてしまうことで、CVRが激減するから」です。

例えば「美容クリーム」のリスティング広告で、広告文が下記のようになっていたらいかがでしょうか。

【激安】どんなシワも一瞬でなくす | シワ改善美容クリーム

そもそも薬機法的にNGなので審査に引っかかり配信できませんし、仮に配信されても怪しいと思う人はクリックしません。

とはいえ、一定数広告文に惹かれてクリックするユーザーはいますので、通常の広告文よりもクリック率は上がります。
これだけ煽れば当然ですね。

しかし、クリックしてLPに到達すると、他の「美容クリーム」と同じような成分や効果が記載してあり、シワは一瞬でなくならないと知ったらどうでしょうか。
恐らくほとんど100%のユーザーが商品を購入せずに離脱するはずです。

こちらは極端な例ですが、現実的に「広告文で作られた期待が、LPで超えられていない」という構造は非常によく見られます。

この構造になってしまうと、下記の2つの現象が起こることになります。

  • 怪しいと感じたユーザーがクリックしない ⇒ 通常の広告文ならクリックするユーザーがいて、そのユーザーは購入していた可能性がある
  • クリックしたユーザーがLPで期待外れだと思い購入しない ⇒ 通常の広告文なら、そもそもクリックしていない可能性はあるものの、クリックして購入していた可能性がある

つまり、ユーザーの購入する可能性をクリック前とクリック後でどちらも潰していることになります。

広告文は、商品の魅力を100%伝えるためにあるもので、200%に上げて見せるものではありません。

広告文で

  • 必要以上に煽る
  • 期待値を上げすぎる
  • 嘘をいう

などをすると、クリック率は上がるかもしれませんが、CVRが下がり、万が一購入したユーザーからの評価も低くなりリピートは見込めないだけはなく、例えばSNSで悪評が立ち、より購入されにくくなる可能性もあります。

リスティング広告でクリック率(CTR)を上げる方法

前項でクリック率を上げるだけではいけないという旨を記載しました。

とはいえ、クリック率を上げること自体は必要な施策です。

LPの内容・商品自体の性能を逸脱しない範囲で広告文で魅力的に謳うことは全く問題ありませんし、むしろ広告の成果を最大化するうえでとても重要。

ここではリスティング広告でCTRを上げる方法を解説します。

広告文の調整

リスティング広告では下記のような点を意識して広告文を作成しましょう。

特に見出しは下記をより意識して作成しましょう。

  • キーワードを含める
  • 数字を入れる
  • 様々な角度からの訴求をする
  • 実際に表示されたときの見た目を想像する
  • ベネフィットを入れる

クリック率を上げるテクニックがあるというわけではなく、事前に顧客の分析をすることが非常に大切です。

分析については下記記事でも解説していますのでぜひご覧ください。

また、広告カスタマイザを利用することで、

  • キーワード挿入機能
  • カウントダウン
  • 地域の挿入

など、広告文を動的に変化させることでクリック率を上げるための便利な機能が使用できます。

ターゲットの調整

リスティング広告は、検索したユーザーを狙うという時点である程度ターゲティングはできています。

しかし、そこからさらにディスプレイ広告のようにデモグラ等のターゲティングで絞り込むことも可能です。

検索するユーザーの中でも、商材の特徴的に特定のターゲットにのみ配信したいときはターゲティングを利用することでCTRが上がる可能性があります。

また、リスティング広告は「モニタリング設定」も活用できます。

モニタリング設定は、ターゲティング設定と同じようにデモグラや興味関心の指定ができます。
しかし、広告配信には影響しません。

設定することで配信結果の分析を指定したターゲティングごとにできるようになります。

分析の結果で、良いオーディエンスがあれば、その入札単価を調整することもできますし、ターゲティングすることもできますね。

直接ターゲティング設定をしてもいいですし、モニタリングしてから判断してもいいのですが、リスティング広告においてもターゲティングをすることでCTRだけでなく成果の改善に繋がることがありますのでぜひ活用しましょう。

品質スコアの改善

広告の品質≒品質スコアを上げることで、広告ランクが高まり、掲載順位を上げることができます。

結果CTRが上がる可能性があるため、品質スコアの改善は意識して行うと良いでしょう。

品質スコアは下記の要素で決まります。

  • 推定クリック率
  • 広告の関連性
  • ランディングページの利便性

管理画面から、キーワードを表示し、表示項目を変更することでキーワードごとの品質スコアやそれを構成する要素の評価が確認できます。

リスティング広告のクリック率(CTR)の目安と改善方法 | まとめ

リスティング広告は、検索行動を起点にしたWeb広告の中でも成果が出やすいメニューです。

正しい運用をすることで、成果が出る可能性が高いため、Web集客に力を入れる際はぜひとも実施したいところです。

弊社ではリスティング広告に力を入れたい企業に向けて、「リスティング広告運用代行メニュー」をご提供しておりますので、ぜひともご一読ください。

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