リスティング広告の品質スコアは気にしない? | 改善する方法も解説

ビジネスの集客をしたいと思ったときにまず第一に選択肢として挙がってくるのが「リスティング広告(検索連動型広告)」です。

リスティング広告には「品質スコア」という概念があり、成果を出すためには概要だけでも理解しておく必要があります。

本記事ではそんなリスティング広告の品質スコアについて

  • 品質スコアとは
  • 品質スコアのポイント
  • 品質スコアの改善方法

を紹介しています。

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目次

リスティング広告の品質スコアとは

品質スコアは、「自社の広告と、他の広告主の広告を比べた品質の目安を、1~10 の数値で示したもの」です。

簡単にいえば、広告の質を点数にしたものです。

広告の品質が高いと下記のようなメリットがあります。

  • 広告が表示される(品質が低いと広告が表示されない)
  • 掲載順位が上がる
  • アセットが表示されやすくなる
  • クリック単価が抑えられる
  • 広告の成果が出やすくなる

ここで注意したいのは

品質スコア ≠ 品質

ということです。

品質スコアは、あくまで品質の目安となるもので、実際の品質は広告のオークションごとに様々な要素から動的に変化します。

ちなみに、Googleでは品質スコア、Yahoo!では品質インデックスと、媒体により名称が異なります。

品質スコアの要素

品質スコアは下記の3つの要素から決定されています。

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性
推定クリック率

表示された広告がクリックされる可能性の高さ

ランディングページの利便性

ランディングページの広告との関連性や有用性

広告の関連性

ユーザーの検索意図と広告の一致度

確認方法

品質スコアは広告の管理画面から簡単に確認することができます。

■Googleの場合
リスティング広告のキャンペーンを選択 > キーワード > 検索キーワード > 表示項目
・品質スコア
・推定クリック率
・ランディングページの利便性
・広告の関連性
を表示させる

品質スコアが1~10までの10段階評価。

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性

は「平均的」「平均より下」「平均より上」の3段階評価で表示されます。

リスティング広告の品質スコアに関する3つのポイント

リスティング広告の入札に広告の品質は大きく関わる

リスティング広告の掲載順位がどのように決まるかご存知でしょうか。

実は、「広告ランク」と呼ばれる概念をもとに順位が決まります。

その広告ランクの構成要素の大部分を占めるのが「入札単価」と「広告の品質」です。

誤解を恐れずにいえば、リスティング広告を上位表示させるのに、入札単価が高ければ広告の品質は低くても良いし広告の品質が高ければ、入札単価は低くても良いということになります。

また、上位表示しやすいだけではなく、同じ順位でも広告の品質が高ければ、クリック単価も低くなります

このように広告の品質を高めることはリスティング広告において重要です。

品質スコアはキーワードごとに決まる

品質スコアは広告の品質を表したものと解説しました。

では品質スコアは広告ごとに割り振られるのかというとそうではなく、

品質スコアは、キーワードに対して割り振られます。

キーワードと広告を照らし合わせて決まるためですね。

また、品質スコアの算出においては、キーワードのマッチタイプは関係ありません。

キーワードと完全に同内容の検索に対するインプレッション実績に基づく評価のため、キーワードのマッチタイプを変更しても品質スコアには影響しません。

品質スコアについて – Google 広告 ヘルプ

Googleのヘルプでも説明されているように、どんなマッチタイプで登録していても、完全一致の際の品質スコアが算出されるようになっているためです。

広告の品質と品質スコアは別物

いちばん大事な点が品質スコアと広告の品質は別物だということです。

入札に使われたり、高いと様々なメリットがあるのは「広告の品質」。

「品質スコア」は「広告の品質」を決める要素の一部だけを切り取ったもので、あくまで目安です。

つまり品質スコアを上げても、広告の品質がダイレクトに上がるわけではないということをになります。

では品質スコアは意味のない数値なのでしょうか?

そんなことはなく、広告の品質を考える指標になります。

品質スコアの役割は、自動車のエンジン警告灯のように、広告やキーワードの状態を知らせることです。アカウント管理の軸となる詳細な指標として使うものではない点に注意しましょう。

Google 運用ガイド: 改善の指針としての品質スコア – Google 広告 ヘルプ

Googleのヘルプでも記載されている通り、品質スコアを頑張って上げる必要はありませんが、低いときには改善が必要です。

品質スコアが「5」に満たないようなときは何かしらの設定がおかしかったり、基本的な部分ができていない可能性が高いです。

また、品質スコアが決まる指標は

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性

です。

これらは品質スコア関係なくそもそもリスティング広告で成果を高めていくうえで考えなければいけない項目です。

結論 | リスティング広告の品質スコアはあまり気にしなくてもOK

リスティング広告の品質スコアは、広告の品質の目安です。

基本的には品質スコアを気にするということはなく、ユーザーと向き合って広告やLPを最適化していく過程で高まっていくという流れのほうが自然です。

そもそも品質スコアは特定のキーワードで他の広告主のと比べたときの相対的な指標ですので、競合によってはスコアの改善に限界があることもあります。

品質スコアにとらわれるのではなく、しっかりと分析等を行ったうえで広告を作り、最後に軽くチェックをし品質スコアが低ければ改善の余地があると考えるくらいがちょうど良いのではないでしょうか。

リスティング広告の品質スコアを改善する方法

品質スコアは下記の3つの要素から決定されていますので、それぞれに分けて改善方法を紹介します。

  • 推定クリック率
  • ランディングページの利便性
  • 広告の関連性

ここで解説するのは、品質スコアを意識した改善というよりも、ユーザーのことを考えた本質的な改善施策です。

推定クリック率の改善方法

推定クリック率は広告文の変更によって改善することができます。

具体的には下記の内容を意識して改善するといいでしょう。

  • キーワードを広告文に入れる
  • 見出しを追加する ⇒ 15個入れる
  • 被っている訴求を削除する
  • ユーザーにとって魅力的なフレーズを入れる
  • 数値を入れる
  • 実際に表示されたときの見た目を想像する

ランディングページの利便性の改善方法

ランディングページの利便性はそのままランディングページを修正することで改善することができます。

  • キーワードに合ったページを用意する
  • ページの表示速度を改善する
  • レスポンシブデザインにする
  • LPOでCVRを高める

広告の関連性の改善方法

広告の関連性は、ユーザーの検索意図と広告の内容をどれだけ一致できるかということですので、下記のような施策を取ることで改善することができます。

  • キーワードを広告文に入れる
  • 検索意図が違うキーワードを別の広告グループに分ける

リスティング広告の品質スコア | まとめ

リスティング広告は、検索行動を起点にしたWeb広告の中でも成果が出やすいメニューです。

リスティング広告で成果を出すには品質スコアにとらわれるのではなく、「ユーザーにとって何がいいのか?」ということを考えることが大切です。

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