リスティング広告のメリット・デメリットとは?|他の広告手法との違いも踏まえて詳しく解説

「Webで集客を始めたいけど、どの手法を選べばいいかわからない…」
紹介やアウトバウンドの営業だけではなくWebでも集客をしていきたい、新規サービスの集客をしたいとき、リスティング広告、SEO、SNS広告など、選択肢が多すぎて迷ってしまいませんか?
そこで今回はこれからWeb集客を始める方に向けて、リスティング広告のメリットとデメリットを、他の広告手法との比較を交えて分かりやすく解説していきます。
リスティング広告とは?
リスティング広告は「検索エンジンの検索結果に出てくる広告」のことです。
特徴は大きく分けて下記の4つです。
- 検索エンジンの検索結果に掲載される
- キーワードを指定して掲載
- クリックされたら料金が発生
- テキストベースのフォーマット
リスティング広告の基礎的な知識については、以下の記事でより詳しく解説しています。
リスティング広告の8つのメリット
ここでは、リスティング広告がもたらす8つのメリットを詳しく解説します。
今まさに探しているユーザーを狙える

「検索したタイミング」という、「今まさに探しているユーザー」に対して広告を出すことができるのがリスティング広告最大のメリットです。
例えばディスプレイ広告では、興味関心やユーザーのデモグラフィックデータ(性別や年齢など)を指定してターゲットを絞って広告を配信することはできます。
しかし、どんなに的確なターゲティングをしても、商品に興味がない可能性や、既に購入済みの可能性があります。
その点リスティング広告はユーザーが「検索している」ことは保証されるので、その検索したキーワードに対して適切な訴求をすることで、購買に繋げることは難しくなさそうですね。
SEOを無視して掲載できる
リスティング広告は、SEO(検索エンジン最適化)の枠の上に表示することが可能です。

SEOで上位表示をさせるには、キーワードにもよりますが、年単位の時間がかかることもあります。
キーワードによってはそもそも上位表示が難しい場合もあります。
さらに様々な施策やコンテンツを追加していくなど、多くの費用がかかることも想定されます。
そんな時間や手間のかかるSEOを無視して、すぐに広告を出すことができ即効性があるのが、リスティング広告のメリットです。
もちろん、リスティング広告はクリックされたらお金がかかるのに対し、SEOはクリックされても無料であるという違いはあります。
しかしながらSEOにかかる時間や手間、工数を無視してSEOのさらに上に掲載できるリスティング広告は、Web集客の手段としてとても優秀といえるでしょう。

すぐに始められる
リスティング広告のフォーマットはテキストの組み合わせなので、ディスプレイ広告のように画像や動画を用意する必要がありません。

「見出し」と「説明文」さえいくつか考えて用意してしまえばそれで出稿可能です。
作成するのに手間やお金のかかる画像や動画を用意しなくても済むのは、リスティング広告の大きなメリットといえるでしょう。
また、テキストのみで構成されているので、広告文を変更して検証行う際や、サービス内容の変更などに伴う広告のメンテンスが発生する際に楽というメリットもあります。
バナーや動画を修正するのは大変ですからね。
この手軽さから、リスティング広告で様々な訴求を検証し、成果の良かった訴求をディスプレイ広告の画像や動画に反映させるといったことも可能です。
低予算から始められる
リスティング広告は、クリック課金制を採用しているため、広告が表示されるだけでは費用が発生せず、ユーザーがクリックしたときに初めて費用が発生します。
つまり、少なくとも広告主のサイトに訪れて初めて費用が発生するので、「広告を出したけど何も成果が無かった」ということはあり得ません。
最低出稿金額も設定されていないため、少額の予算からでも始めることができます。
リアルタイムで効果測定と改善が出来る

リスティング広告は、インターネット環境さえあれば、管理画面上でリアルタイムに表示回数やクリック数、コンバージョン数や使用コスト等を確認することができます。
オフラインの媒体では、どれもリアルタイムでの効果測定をすることは難しかったものですが、リスティング広告では詳細なデータをすぐに確認できます。
効果測定の結果、パフォーマンスが悪いキーワードに関しては配信を弱める、あるいは配信を中止するといった調整も広告配信中の期間に行うことが可能です。また、A/Bテストと呼ばれる複数のパターンを比較検証することも容易で、より効果的な広告文やランディングページを見つけることができます。
地域や時間帯を指定できる細かなターゲティング
リスティング広告では、配信する地域や時間帯を細かく設定することができます。
例えば、実店舗を持つ企業であれば、店舗の周辺地域だけに広告を配信することで、来店の可能性が高いユーザーだけにアプローチすることができます。

また、曜日や時間帯によるターゲティングも可能です。例えば、レストランであれば昼食や夕食前の時間帯に広告を強化したり、BtoBサービスであれば平日の業務時間内だけに広告を配信したりすることができます。
このように、地域や時間帯を指定できる細かなターゲティングにより、より効率的に予算を使うことができ、広告の費用対効果を高めることができます。無駄な配信を減らし、効果的なアプローチが可能になるのは、リスティング広告の大きな強みです。
配信の開始・停止が柔軟にできる
リスティング広告は、配信の開始や停止をいつでも自由に設定できる柔軟性があります。テレビCMや新聞広告などの従来のメディアでは、一度広告を出稿すると途中で停止することは難しく、また掲載までに時間がかかることが一般的でした。
これに対してリスティング広告では、管理画面から数クリックで広告の配信を即座に開始したり、停止したりすることができます。
テストマーケティングに活用できる
リスティング広告は、新商品やサービスのテストマーケティングにも非常に有効です。少額の予算で様々な訴求文やターゲットセグメントを試すことができるため、本格的なマーケティング活動を始める前の検証ツールとして活用できます。
例えば、以下のような検証が可能です。
- 新商品・サービスに対する市場の反応や需要の確認
- ターゲット層の絞り込みや新しい顧客セグメントの発見
- 価格帯や販売方法に対するユーザーの反応検証
このように、リスティング広告を通じて市場の反応を素早く低コストで把握できることは、特にスタートアップ企業や新規事業の立ち上げ時に活用することができます。
リスティング広告の5つのデメリット
リスティング広告は数あるWeb広告の中でも成果が出やすい手法として注目されていますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。
ビジネスにおいて最適なマーケティング戦略を構築するためには、これらのデメリットを理解し、適切に対処することが重要です。本章では、リスティング広告を運用する際に把握しておくべき5つの主要なデメリットについて解説します。
検索されないと広告が見られない
リスティングは検索結果表示される広告なので、逆に言ってしまえば「ユーザーが検索するまで一切広告が表示されない」ことになります。
そのため、まだその商品やサービスを知らない・興味を持っていないユーザーを狙って広告を出すことが難しくなります。
ただし、キーワードの選び方次第でまだサービスを知らないユーザーを狙うことは可能なので、うまく工夫をする必要があります。
とはいえキーワードによっては成約にうまく繋がらなかったりするので定期的なメンテナンスは必要不可欠です。
逆にディスプレイ広告では、検索されなくてもユーザーに広告を見せることができるので、リスティング広告とは違いあらゆるタイミングで訴求ができるということも覚えておくとよいでしょう。
検索ボリュームに依存する
リスティングを掲載するキーワードによっては、「ほとんど検索されず広告が表示されない」といったことが多々あります。
特に検索ボリューム少ないキーワードにおいて、リスティング広告ではそのキーワードを競合企業同士で奪い合うことになります。
そのため、リスティング広告は出稿量の限界があり、自社の広告予算に関わらず使える広告費に限界があることを覚えておきましょう。
マイナーなサービスやリリースしたばかりの商品などは検索されないため、まずは他の施策で認知を増やすといったことが必要になってくる場合があります。
また、ビジネスのジャンルによっては検索エンジンが使われないケースもあります。
リスティング広告は良くも悪くも「検索」という行動を起点にした広告ということを意識することが大切です。
ビジュアルの訴求ができない
リスティングはテキストベースの広告なので、一部画像を表示させるオプションはあるものの、ディスプレイ広告やSNS広告のようなビジュアル面での訴求ができません。
ビジネスのジャンルによっては、ビジュアル面で訴求をしないと魅力が伝わらないといったこともあります。
ビジュアル面で差別化を図れるようなビジネスには、向いていないことがあります。
ビジュアル訴求ができない分、見出しや説明文を工夫したり新しい訴求を考えたりする必要があります。

クリック単価が高額になるキーワードもある
業種や競合状況によっては、1クリックあたりの費用が数千円に達することもあります。
例えば「不動産」「金融」などの業界では、利益率が高く出稿する広告主が多いためクリック単価が高額になることが多いです。
クリック単価が高く、広告効果が見合わない場合は以下のような対策を行い、費用対効果を合わせる工夫を行いましょう。
- ロングテールキーワードを活用して単価の低いキーワードを見つける
- 地域設定を活用して、ターゲットエリアを絞り込む
リスティング広告の配信には運用ノウハウが必要
リスティングの効果的な運用には専門知識が必要であり、適切な設定や調整を行わないと予算を無駄遣いするリスクがあります。
ただ出稿するだけなら調べながらでもなんとかなる場合もありますが、効果を高めたり改善施策を考えたりすることができないだけでなく、配信設定自体に効果が悪くないようなミスをして大切な広告費を無駄にしてしまうことも考えられます。
リスティング広告運用経験のある人材の確保や、Web広告を専門とする代理店に依頼をすることで、はじめからノウハウのある状態で始めることが大切です。
リスティング広告を活用する場面とは?
リスティング広告は、Webマーケティングにおいて効果的なツールですが、すべての状況で同じ効果を発揮するわけではありません。特に成果を上げやすい場面を理解することで、広告予算を最適に活用できます。
すぐに成果を出したいとき
リスティング広告は、配信してすぐに広告が掲載される可能性が高く、短期間での効果が期待できます。他のマーケティング施策と比べて、成果が出るまでにかかる期間が比較的短いのがメリットです。
広告出稿後、審査が終わればすぐに検索結果ページに表示されるため、短期間で集客や売上を伸ばすことが可能です。特に、新しい事業や新規キャンペーンやセミナーなど、スピードが重要なマーケティング活動においては、リスティング広告の即効性が大きな効果を発揮します。
SEO対策などの長期的な施策と比較すると、リスティング広告は以下のような特徴があります:
- 配信開始/停止がすぐにできる点が大きなメリットです。設定ページから、広告出稿に関する設定を簡単に変更できます。
- 適切な設定を行えば、早ければ1ヶ月目からコンバージョンが獲得できる場合もあり、比較的早く成果が感じられる広告手法です。
- 事前の準備などはしっかりと行う必要がありますが、効果が出るまでに期間を要しないのがリスティング広告の特長です。
以下のような状況では、リスティング広告の即効性が特に役立ちます。
- 新商品やサービスの迅速な市場投入
- 現状の成果に満足していない場合
- 商品やサービスが他社と明確な差別化ができている場合
- テストマーケティングを行いたい場合
特に、他のマーケティング施策よりも、成果が出るまでにかかる期間が比較的短いので、すぐに結果を出したいときに効果的です。
期間限定で広告を配信したいとき
リスティング広告は、配信期間やタイミングを自由に決めることができます。季節性の商品やサービス、期間限定のキャンペーンなどの情報を効率よくユーザーに届けたいときには、リスティング広告の活用がおすすめです。
リスティング広告は、広告のオン/オフを自由にコントロールする事ができたり、広告予算を決めてその中で運用をしたりする事ができるという特長があるので、恒常的な集客はもちろんですが、期間限定の集客や季節限定の集客などにも向いています。
リスティング広告とSEOのメリット・デメリットの比較
リスティング広告と対比されるのがSEOですが、下記にそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
リスティング広告 | SEO | |
---|---|---|
メリット | 任意のキーワードで掲載できる SEOよりも上に表示され目立つ | クリックされても料金が発生しない 広告をクリックしないユーザーにもアプローチ可能 |
デメリット | クリックされると料金が発生する 広告をクリックしないユーザーにはアプローチ不可 | 狙ったキーワードで上位表示するのが難しい リスティング広告より下に表示され目立たない |
リスティング広告とSEOは対の関係になっており、お互いにメリットとデメリットが逆になっています。
理想はどちらも同時に取り組むことです。どちらも実施することで、お互いのデメリットを補いながら効率的に集客することができるためです。
とはいえリソースの問題もありますので、まずは短期的に実施できるリスティング広告で検証しながら取り組むことをおすすめします。
リスティング広告で得られる効果
リスティング広告で得られる効果は「成果」です。
ここでいう成果とは、商品やサービスの契約、ひいては売上や利益を指します。
リスティング広告は、数ある広告手法の中でも費用対効果が高く、成果を出しやすい施策です。
もちろんリスティング広告を出稿すると下記のようなその他の効果もあります。
- 訴求のテストができる
- 知名度が向上する
- SEOとのシナジーが生まれる
しかしこれらはあくまでサブ的なもので、本当の効果や広告主が目指したいものは成果です。
逆にいえば何かが原因で成果が得られてないのであれば、一度リスティング広告を中止して要因を探るべきですし、場合によってはリスティング広告から手を引くという判断も必要です。
リスティング広告は「成果」を出すために配信するという認識が大切です。
そのため、リスティング広告を配信する際に、広告の管理画面だけを見るのはNGです。
CRM等やカート情報などの実データまで確認して、リスティング広告経由で本当に売上につながっているのか、どのくらいの費用対効果が出ているのかまで把握して、ネクストアクションに繋がることが非常に大事になってきます。
リスティング広告で効果が出るまでの期間は?
リスティング広告を開始してから効果が出始めるまでに一体どれくらいの期間がかかるのでしょうか。
もちろん商材や予算などによって全く違ってくるのですが、しっかりと準備をして正しく配信をすれば、初月から効果がでることもあります。
リスティング広告に限らずWeb広告は配信した瞬間からユーザーの目に留まり、Web上ですぐに行動ができるようになっていることがほとんどですので、すぐに成果に反映されます。
ただしそこからさらなる成果を出すには、訴求のテストやLP(広告のリンク先ページ)の改善などを繰り返して、より高い成果を目指すなどの積み重ねが必要です。
結局、リスティング広告は実施するべき?
ここまでリスティング広告のメリットやデメリット、SEOとの比較などを紹介しましたが、結論リスティング広告はやったほうがいいのでしょうか。
もちろん様々な条件を加味する必要はあるのですが、基本的にはやったほうがよいと考えます。
リスティング広告は数あるWeb広告のメニューの中でも効率がよく、まず初めに実施するべきメニューであることが多いです。
逆にリスティング広告で成果が出ないとなると、他のWeb広告のメニューを実施しても成果を挙げるのは難しいです。
その場合はまずはHPやLPなど、土台を整えることが大切です。
- 集客に悩んでいる
- 新規事業を始める
- 売上を拡大させたい
様々なニーズがあると思いますが、まずは一度リスティング広告を少額でも試して検証してみることをおすすめします。
リスティング広告で効果が出やすい相性のいい商材とは
一概には言えませんが、リスティング広告で効果の出やすい商材は下記のような特徴があります。
- 緊急性が高い
- リピート購入を見込める(LTVを高くできる)
- センシティブな商材
緊急性が高いとは、例えば水漏れや鍵の交換などの緊急性が高く、ネットで検索してすぐに申し込みが発生するような商材です。
また、リピート購入や定期購入が見込め、LTVが高くなりやすい商材は、獲得にかけられる予算も上がりますので、リスティング広告でも効果が出やすくなります。
また育毛やカードローンなどの、あまり表では相談しにくいような商材は、検索で解決しようとする方も多いため効果が出やすいと言えるでしょう。
総じて、インターネットの検索と相性が多く、悩みが顕在化しているような商材が効果が出やすいと言えます。
自身の扱っている商材で、リスティングが出稿されているようであれば、少なくとも効果が出ている会社があるということですので、配信を検討してみるのもよいでしょう。
リスティング広告の効果を最大化させる方法
リスティング広告の効果を最大化させる方法を下記の3つに分けて詳しく説明します。
- 正しい運用
- プロダクトの質向上
- 組織の改善
正しい運用
リスティング広告で成果を出すためには正しい運用が不可欠です。
- 事前分析
- 広告設定・入稿
- 日次チェック
- 分析
- 調整(予算・入札・ターゲット・広告…等)
- ランディングページの改善
上記の基本的な項目は前提として、成果を出すためにはそれ以外のことも積極的に行う必要があります。
例えば「顧客に対してアンケートを行い、一次情報を拾う」などが挙げられます。
その一次情報を
- 広告に活かしたり
- LPの訴求に活かしたり
- サイトのコンテンツに追加したり
そういったことを繰り返すことでより成果を出すことが可能になります。
運用とは、リスティング広告を管理画面上で調節するだけではなく、よりよい成果を出すための施策の考案と実行を繰り返すことです。
運用においては、主にCTRのCVRの向上が求められます。
リスティング広告を配信すると、主には上記の流れでユーザーが行動していきます。
その際、CTRとCVRは下記の部分を示します。
- CTR:「表示⇒クリック」の割合
- CVR:「LPへ到達⇒契約購入などのCV」の割合
これらの割合を高めることで、必然的に同様の費用で多くのユーザーがCVするようになりますね。
CTRの改善方法としては下記のような施策が考えられます。
- キーワードを広告文に組み込み、関連性を高める
- 数字やデータを活用した説得力のある広告文作成
- 記号(【】『』)などを活用した注目度向上
- 季節やトレンドに合わせた広告文のカスタマイズ
- 複数の広告バリエーションによるA/Bテスト
またCVRの改善方法としては下記が考えられます。
- 広告とランディングページの内容の乖離をなくす
- LPのサイトスピード(動画などがある際は要注意)
- 信頼性要素(実績、証言、保証)の追加
- CTA(行動喚起)ボタンの複数設置(+マイクロコピーも効果的)
- フォーム項目の簡素化(必須項目を最小限に)
これらはLPOやEFOといった、ランディングページを改善して流入したユーザーに行動をより促すようにするための施策になります。
現状を分析して、ユーザーが行動するのにどのような要素が足りていないかなどをチェックするのがよいでしょう。
Web広告の大きなメリットとして、CTRやCVRの数値が正確に出るということが挙げられます。
リスティングで効果の効果を上げるためには数値を見てしっかりと分析して要因を探り、改善を繰り返すことが大切です。
プロダクトの質向上
プロダクトの質が劣っていると、リスティング広告施策だけではなくその他マーケティング施策も含めてうまくいかないことが多いです。
- 競合と比較したときに性能が全体的に劣っている
- ユーザーが必要としている機能がない
などの状況だと、いくらマーケティングを頑張っていても効果がでません。
まずはプロダクトの質を高め、顧客が満足する状態を作り上げることができるようになってからリスティング広告を始めるという順番を間違えないことが大切です。
組織の改善
例えばリード獲得系のサービスでリスティング広告を出す場合、広告配信から実際の売上に繋がるまで下記のようなフローになります。
リスティング広告が担当するのはコンバージョン、つまりリード獲得までで、そのあとの商談は営業の役割です。
つまり、
- リスティング広告の費用対効果が悪い
- リスティング広告で売上に繋がっていない
といった場合でも、蓋を開けてみれば「営業の成約率が低く、成果に繋がっていない」といったケースが少なくありません。
その外にも、「リード獲得に問題はないが、営業のキャパが間に合っておらず対応に問題があった」といったケースも実際にありました。
リスティング広告でどれだけリードを獲得していても、その先の部分に課題があれば集客は上手くいきません。
また、商品やサービスが売れたあとのフォロー、いわゆるカスタマーサクセス(CS)も大切です。
CSの充実度合いで、解約率は大きく変わりますし、うまくいけばアップセルやクロスセルも可能です。
つまりLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)を伸ばせます。
リスティング広告において獲得したリードをどのように扱うかはその後の体制がどこまで整っているか次第です。
リスティング広告の効果を上げるためにリスティング広告以外に力を入れなければならないという話になりますが、実はこのあたりに力を入れることは非常に大切です。
リスティング広告のメリット・デメリットに関するよくある質問
- リスティング広告とSEOのどちらに注力するべき?
-
リスティング広告とSEOは、お互いにメリットとデメリットが逆になっています。
理想はどちらも同時に取り組むことです、リソースの問題もありますので、まずは短期的に実施できるリスティング広告で検証しながら取り組むことをおすすめします。
アノマリーマーケティング | Web広…リスティング広告とSEOではどちらが成果がでるのか | 違いと使い分け方を解説 「リスティング広告とSEOの違いが分からない」 「結局、リスティング広告とSEOはどちらを実施するべきなの?」 など、リスティング広告とSEOの違いについて疑問をお持ちの… - リスティング広告は実施するべき?
-
もちろん様々な条件を加味する必要はあるのですが、基本的にはやったほうがよいと考えます。
リスティング広告は数あるWeb広告のメニューの中でも効率がよく、まず初めに実施するべきメニューであることが多いです。
逆にリスティング広告で成果が出ないとなると、他のWeb広告のメニューを実施しても成果を挙げるのは難しいです。その場合はまずはHPやLPなど、土台を整えることが大切です。
Web広告、特にリスティング広告は他の広告に比べて少額から実施できることが大きなメリットですので、まずは実施してみることをおすすめします。
- リスティング広告のメリットは?
-
1番のメリットは「顕在層のユーザーにアプローチできる」ということです。
検索をしているということは高い熱量で「何の解決策」や「それを解決できる商品やサービス」を探していることが多いです。
そのためリスティング広告は成果が出やすいです。
- リスティング広告のデメリットは?
-
一番のデメリットは、「検索されないと表示されない」ということです。
そのため、まだその商品やサービスを知らない・興味を持っていないユーザーを狙って広告を出すことが難しくなります。
また、検索されるほど市場が発達していないようなニッチな市場の商品には向いていません。
toB、toC関係なく検索ボリュームがあるかどうかが実施するかどうかの判断の肝になってきます。
- 効果が出るまでの期間を教えてください
-
リスティング広告は早ければ開始した瞬間から効果が出ます。
事前の準備などはしっかりと行う必要はありますが、効果が出るまでに期間を要しないのがリスティング広告の特長です。また、始めはうまく効果が出なくても徐々に運用にて最適化を図ることで効果が出ることもあります。
- 効果の事例を教えてください
-
リスティング広告だけを実施することは稀ですが、リスティング広告を始めとするWeb広告で効果が出た事例が下記になります。
業界・業種:ドローンスクール元々の課題
集客の絶対数(月の問い合わせ数)が少ない
効果
10件/月 以下の問い合わせ数 ⇒ 50件/月 以上の問い合わせ数で安定
実施内容詳細
自社で運用されていたアカウントを元に、広告配信内容を改善。
同時にランディングページの改善及びA/Bテスト、広告配信用バナーの制作を行うことで半年後には効率を保ったまま問い合わせ数を5倍以上で安定させることができました。密にコミニケーションを取って、スピーディーに提案・改善・検証を行えたことが成果のポイントだと考えております。
集客数が増える中で成約率の面で新たな課題が生まれたため、次のフェーズとして成約率のアップにも取り組んでいる段階です。
リスティング広告のメリット・デメリット | まとめ
リスティング広告は、検索行動を起点にしたWeb広告の中でも成果が出やすいメニューです。
正しい運用をすることで、成果が出る可能性が高いため、Web集客に力を入れる際はぜひとも実施したいところです。
弊社ではリスティング広告に力を入れたい企業に向けて、「リスティング広告運用代行メニュー」をご提供しておりますので、集客にお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
Web集客に課題を感じている方へ
お客様のサービス・業種・ご状況にあわせて最適な施策をご提案いたします。
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