リスティング広告の成果が出ないときに見直したい9の原因と解決策
リスティング広告を運用していて、成果が出ずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では下記それぞれの種類の原因と解決策を整理して解説していきます。
- 広告設定
- クリエイティブ・LP
- その他
リスティング広告の運用を担当している方はぜひ参考にしていただければと思います。
【広告設定】リスティング広告の成果が出ない原因
広告設定では、成果が出ない原因として下記の5つを取り上げます。
- 配信エリア
- 配信面
- キーワード
- アセット
- 測定設定
配信エリア
店舗型のビジネス等、エリアを絞る必要のあるような商材でリスティング広告を配信している方は、そもそもエリアを正しく絞れているかを確認しましょう。
特に商圏が狭いようなビジネスだと、エリアを広く出しすぎているがゆえに費用対効果が会わず成果が出ていないことも十分ありえます。
また、運用していく中で、特に成果の良いエリア、逆に成果の悪いエリアが出てくることもあります。
そういった際は、できればその原因を探りつつ、入札単価調整比を変更して成果の良いエリアに寄せることも一つの手です。
配信面
リスティング広告では、配信面の指定を間違えると検索エンジンだけはなく意図しない場所にも広告が配信されてしまうことがあります。
デフォルトの設定では広がっていることの方が多いので、下記の設定が行えているかどうかを確認するようにしましょう。
- Google広告の場合
-
キャンペーン設定の中で、ネットワーク設定において下記からチェックを外す
- Google ディスプレイ ネットワークを含める
- Google 検索パートナーを含める
- Yahoo!検索広告の場合
-
キャンペーン設定の中で、「広告を表示する検索画面」で「ウェブサイト検索のみ」をチェック
キーワード
キーワードの設定はリスティング広告において肝になる部分です。
リスティング広告はキーワードを指定して配信する広告ですので、キーワードの選び方・設定次第で成果が大きく変わります。
- コンバージョンから遠いキーワードが設定されていないか
- マッチタイプは適切か
- 手動入札の場合、入札単価は正しく調整されているか
- 成果の出にくいキーワードの除外設定を行っているか
- 定期的に検索クエリを確認しているか
上記のような内容を確認するようにしましょう。
キーワードについては下記の記事でも詳しく解説していますので、合わせてご確認ください。
アセット(広告表示オプション)
リスティング広告において、アセットは+αの要素ですが、下記のようなメリットがあるため基本的には設定することをおすすめします。
- 検索広告表示領域が大きくなることで、ユーザーの目に止まりやすくなりクリック率の向上が期待できる
- 広告ランクが上がることで表示位置の向上に繋がり、クリック率の向上が期待できる
アセットを設定したからといって成果がグッと良くなるわけではありませんが、そこまで工数のかかる設定ではありませんので少しでも成果の高まる可能性があるのであれば設定するに越したことをはありませんよね。
計測設定
コンバージョンの計測設定など、タグ周りの設定がしっかりできているかどうかは確認するようにしましょう。
- そもそも成果が出ていないのではなく、計測ができていない
- 計測ができていないため、機械学習による最適化が進まず成果が出ていない
2つのパターンがあると思いますが、どちらにせよ計測が正しくできていないと何も分からない状態になってしまいます。
直接タグを張っているようなパターンもあるかと思いますが、GTM(Googleタグマネージャー)を使うと、タグが発火しているかどうかのテストもできますので試してみるのも一つの手ですね。
【クリエイティブ・LP】リスティング広告の成果が出ない原因
つづいて、クリエイティブ(広告文)とLPの問題をそれぞれ解決策とともに紹介します。
広告文
リスティング広告において広告文は、ユーザーが最初に触れる部分であり、広告文次第でクリックされるかどうかが決まることも多いため大変重要な要素です。
下記のような部分を意識して広告文を作ることで、成果が出るようになることもあります。
- キーワードを含める
- 実際の配信をイメージする
- 強みを入れる
- 訴求内容の重複を避ける
- お得感のあるオファーを入れる
- 強調表示をうまく使う
リスティング広告文の正しい作り方は下記の記事で解説していますので、広告文に課題がある方はぜひ合わせてご覧ください。
ランディングページ(LP)
LPは、リスティング広告をクリックしたあとに遷移するページのことを指します。
広告をクリックした段階である程度広告の内容に興味を持っていることは推測されますが、そこから具体的に行動してもらえるのかどうかは、LPの内容次第ですね。故にLPがボトルネックになって成果が出ていないパターンも多く見られます。
下記のような部分はしっかりと意識したうえでLPを作成・運用するようにしましょう。
- ファーストビューで伝えきっている
- テストをしている
- 行動する理由が入っている
リスティング広告文の正しい作り方は下記の記事で解説していますので、広告文に課題がある方はぜひ合わせてご覧ください。
【その他】リスティング広告の成果が出ない原因
その他の原因では、全体的な問題や根本的な問題として下記の原因を取り上げます。
- 目標設定ができていない/曖昧
- 広告以外の部分にボトルネックがある
目標設定ができていない/曖昧
リスティング広告を実施する際には、目標の設定が大切です。
目標は具体的であればあるほど良いため、きっちりとどのような数値を目指すかまで決められるのが理想。
広告運用における目標は目標CPAという形で決めることが多いですね。
目標CPAは下記のように経営的に目指す利益や平均LTVを出して、そこから逆算して算出する必要があります。
- どれだけの利益がほしいか
- どれだけの受注(もしくは購入)数がほしいか
- その際の単価はどれくらいか
- どれだけの受注(もしくは購入)数がほしいか
- 平均的なLTVはどれくらいか
- 平均顧客単価やリピート率はどれくらいか
逆に目標設定ができていないと、現状の広告の成果が出ているのかどうかも感覚でしか判断できませんし、出ていないとしたらどのくらい出ていないのかを算出することもできません。
目標をしっかりと決めて、そこに近づけるような施策を考えられるようにしていくことが大切です。
広告以外の部分にボトルネックがある
リスティング広告の成果が出ていないのは、リスティング広告が原因ではないかもしれません。
例えば商材がECでなにかの商品を売るような場合を考えてみます。
- 商品力が低くリピートに繋がっていない
- メルマガ等のリテンション施策を取れておらずリピートに繋がっていない
- ECサイトのUI・UXが悪く離脱が多い
上記のような内容が原因で事業の成果が出ていないということは大いに考えられますよね。
リード系(問い合わせを狙うようなもの)の商材でも同様に様々な要因が考えられます。
いくらリスティング広告の運用改善をしたところで、このような部分にボトルネックがあれば、成果を出すのは難しいです。
大切なのは、事業全体で改善を図ること。
リスティング広告は良くも悪くも「見込み顧客を集める」ことしかできません。
成果を高めていくためにはそれ以外の部分にも目を向けて改善を図っていくようにしましょう。
リスティング広告で成果が出ない原因 | まとめ
本記事では、リスティング広告で成果がでない原因を切り分けて、いくつか具体例とその解決策を解説しました。
ぜひ本記事を参考にしていただき、リスティング広告での成果を高めていただければと思います。
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