ホテル内省制度を広告運用者が使ってみたら本当の自分と向き合えた

こんにちは!アノマリーマーケティングの副島です。

アノマリーマーケティングには、会社が宿泊費を負担して、メンバーがホテルに1人でこもって自分と向き合う「ホテル内省制度」という福利厚生があります。

今回はこの制度を利用した広告運用者の伊藤さんに、当日の過ごし方から内省で得た気づき、仕事への変化までをインタビューしてみました。

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目次

ホテル内省制度とは?

まずは制度について簡単にご紹介します。

ビジネスでは内省ができる人とできない人がはっきりと分かれます。「なぜこの結果になったのか?」「もっと上手くやる方法はないのか?」と自分で考えられる人は、成長のスピードが速くなります。一方で内省の習慣がない人は、同じ失敗を繰り返してしまいがちです。

日々の業務に追われていると、落ち着いて自分を振り返る時間を取るのは難しいものです。そこでアノマリーマーケティングでは、業務から一歩離れて集中して内省に取り組める環境を用意するために、ホテル内省制度を設けています。

制度の概要

  • 1年に1回、会社が宿泊費を負担してホテルに宿泊できる
  • 当日は16:30に退勤してホテルへ
  • 過ごし方は自由。ただし目的は「1人で内省する時間を持つこと」

それでは、実際に制度を利用した伊藤さんに話を聞いていきます。

きっかけと当日の過ごし方

アノマリーマーケティング株式会社 伊藤 一輝

ーーーなぜホテル内省制度を使おうと思ったんですか?

業務のなかで具体的な課題を振り返ることはしているのですが、案件ごとの課題というよりも、自分の仕事への取り組み方の課題がいくつも出てきていました。それを1つ1つ潰していくことに限界を感じたんです。もっと自分の根っことなる箇所を整理する必要があると感じたことがきっかけです。

ーーーもともと自分でも内省はしていたんですか?

内省自体は、もともと結構やっています。一番分かりやすいものだと、月に2〜3回、1人でサウナに行くことです。友達とは行かずにあえて1人で行って、自分のやりたいことの整理などをしていました。他のメンバーからも「内省はやった方がいい」といつも言ってもらっていたので、その後押しもあって利用しようと思いました。

ーーー当日はどのように過ごしましたか?

当日は16:30に退勤して、ホテルに向かいました。

  • 17:00 チェックイン
  • 17:00〜20:00 内省
  • 20:00〜20:30 ご飯
  • 20:30〜21:30 内省
  • 21:30〜22:00 風呂
  • 22:00〜24:00 内省
  • 24:00 就寝
実際に利用したホテル

ーーー内省ではどんなことを考えたんですか?

事前に用意した質問に、A4ノートで答えていきました。

Xで一時期話題だった、DAN KOE氏の「1日で人生を立て直す方法」を実践しようと思いつつできていなかったので、このタイミングでこの中から質問を抜粋しました。

記事内の質問リスト

  • 強い苦痛ではなく、あなたが日常で我慢できてしまっている不満は何?
  • 逆に過去の経験・体験で思い出したくもない後悔は何?
  • 何度も愚痴をこぼしているのに結局変えていないことは何?
  • この1年間の不満トップ3は何?
  • もし誰かがあなたの今の行動だけを見たら、何を目指していると思うだろうか?
  • 5年後、もし何も変わっていなかったら、普通の平日はどんな一日になるだろう?(朝から夜までの具体的なスケジュールを詳述)
  • 10年後、もし何も変わっていなかったら、何を失っているだろう?
  • このまま変わらなかった場合、将来こうなるだろうなという人を一人、想像してみる。どんな気分になったか?
  • あなたは本当は何から逃げている?
  • 手放すべき「自分はこういう人間だ」という思い込みは?
  • もし5年後あなたが変わっていて理想の生活をしていたら、平日の1日はどんなスケジュールで進んでいるだろう?
  • 理想を手にしたあなたは、どんなタイプの人間になっているか?
  • 今あなたがその人間なら、今週やることは何か?

気づいたのは「対話から逃げていた」自分

ーーー内省でどんな気づきがありましたか?

一番大きな気づきは、「あなたは本当は何から逃げている?」という質問から生まれました。正直、他の質問はあまり書けなかったんですが、これは結構書けたんですよ。

自分が楽しいと感じるポイントは、人と目標を達成したり、人と切磋琢磨したりするところなんです。ただ、社会に出るにつれて「そこは一筋縄ではいかないよね」という場面が増えてきて。だんだん苦手意識が大きくなって、潜在的に避けるようになっていた部分があると気づきました。

例えば社内での確認です。自分のアイデアを伝えようとすると「反論意見が出るんじゃないか」と自分の中で想像してしまって、反論を言われないように進めるにはどうしようかと考えて、確認を最小限にしてしまう。目的のために人とコミュニケーションを取ること自体から、逃げていたんです。

普段、自分の課題を考えるときって「答え」の方を考えることが多いと思うんです。「本当は何から逃げている?」なんて質問に向き合う機会はなかなかないので、そこが面白いなと思いました。

ーーー内省して、仕事に変化はありましたか?

まだ1週間の話ではあるんですが、一番大きいのは、苦手意識への向き合い方が変わったことです。正直、これまでは克服しようとはあまり思っていませんでした。「この仕事は自分に向いていないんじゃないか」と思う面もあったんです。

マーケティングの仕事はコミュニケーション以外にもいろんなことをやるので、別の部分でスペシャリストになる選択肢もあると考えていました。ですが、苦手なコミュニケーションにももう少し向き合ってみよう、という気持ちの変化がありました。

ーーーホテルでの内省はどうでしたか?

いつもと違う場所で、落ち着いて1人でいられる空間って、実はあまりないと思います。会社でもカフェでも1人になることはできますが、完全に1人きりになった方が、余計なことを考えずに最大限内省できると思います。なのでホテルはベストだと思います。

またこれは会社の制度としてだけじゃなく、自費でもやりたいと思いました。実際、すぐに2回目のホテルを予約しかけたくらいです。ただ、安くもないので(笑)、まずはカフェなど別の場所で試して、ホテルとの違いを比較してみるつもりです。

忙しい人ほど内省をすべき

ーーー最後に、これから内省する人へのアドバイスをお願いします!

テクニック的な話だと、書いた内容を人に見られる可能性が気になると、全部を吐き出せないと思うんです。だから僕は最初から「ホテルに捨てて帰ろう」と決めて書きました。全部書き出して、最後のまとめの1ページだけちぎって持ち帰る。人の目が気になる人には、おすすめの方法です。

内省そのものについて言うと、普段「忙しい」と思っている人ほどやった方がいいと思います。忙しくて整理が後回しになっている人こそ、一度整理してみると「今何をやるべきで、何をやらないべきか」が決まってきて、仕事がスムーズに進むようになるはずです。

まとめ

今回はホテル内省制度を利用した伊藤さんにインタビューをしました。

実際にホテル内省後は社内外で伊藤さんのコミュニケーションが増えた気がするので、自分の課題と向き合っているんだろうなと感じます。

私としても「周りが何度フィードバックを伝えるよりも、本人が自分で得た一度の気づきの方が人を大きく変えることがある」といった学びがありました。

これからもアノマリーマーケティングは、一人ひとりの内省を文化として根づかせ、その成長をクライアントの成果で示していきます。

この記事を書いた人

1997年11月生まれ広島出身・名古屋育ち。名古屋工業大学卒。2020年に新卒でWeb広告代理店に入社して、広告運用とフィールドセールスを担当。2023年にBtoB向けSaaSスタートアップに入社。マネージャーとして市場調査、マーケティング戦略の立案・実行、インサイドセールス部門の立ち上げを行う。2025年にアノマリーマーケティング株式会社に入社。現在は執行役員として採用と組織づくりを担い、AIを活用した業務の仕組みづくりを社内で推進する。

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